ガイド

ゲームのリスキンでGoogle Play・App Store審査に通る

テンプレートのライセンスで公開できる範囲、模倣アプリに関するGoogle PlayとAppleのルール、そして購入したゲームを自分の作品にするための変更点。

Polar Games Marketplaceで販売している採掘ゲームのテンプレート、Deepforgeのメインビジュアル。

ゲームのリスキンでストア審査に通るには、アートを差し替えるだけでは足りません。購入したゲームテンプレートに新しいロゴを付けても、ほかのすべてのコピーと同じゲームのままです。Google PlayもAppleも、すでにストアにあるものを公開することを明文で禁じています。審査に通るのは、ルール、レベル、テーマ、画面のどこを見ても、誰かが考えて手を入れたとわかるゲームです。

このガイドは、HTML5ゲームテンプレートを購入して、自社用またはクライアント用のアプリとして公開する人に向けたものです。私たちはテンプレートを販売しているので利害関係があります。そのことは一度だけここに書いておきます。ストアのポリシーについての記述はすべて、2026年10月30日に読んだGoogle Play Consoleヘルプと、AppleのApp Reviewガイドラインの公式ページに基づいています。ライセンスについての記述は、私たち自身の規約に基づいています。法的助言ではありません。ストアのポリシーは変わるので、申請の前に最新版を確認してください。

ライセンスで認められるリスキンの範囲

まずライセンスから確認しましょう。ストアにできるのはアプリのリジェクトまでですが、ライセンスの問題があると、公開後にアプリが取り下げられることもあります。Polar Games Marketplaceでは、1回の購入が、ひとつの最終製品のための永続・非独占ライセンスになります。最終製品はあなた自身のものでも、クライアント1社のものでもかまいません。公開したアプリは最終製品なので、1ライセンスで1アプリです。同じテンプレートから2本目のアプリを作る場合は、テーマが違っても2つ目のライセンスが必要です。

  • 最終製品の中のコード、アート、オーディオは変更できます。
  • ホワイトラベルが可能です。Polar Gamesの名前とロゴを、あなたやクライアントのものに置き換えられます。
  • テンプレート、ソースコード、アセットを単体で再販・共有・再配布することはできません。テンプレート、キット、アセットパックとしての配布も、開発者向けの別製品に含めることも同様です。
  • プレイヤーには、最終製品を無料または広告付きで提供できます。
  • フォントなどのサードパーティ製コンポーネントには、それぞれのライセンスが適用されます。THIRD-PARTY-LICENSESの表記は製品と一緒に保持してください。
  • サポート期間が終わっても、ライセンスは失効しません。

どこで公開するかは自由です。1ライセンスで、そのゲームをGoogle PlayやApp Storeを含むどこにでも置けます。規約に明記していないケースがひとつあるので、作り始める前にご相談ください。有料アプリ、またはアプリ内課金のあるアプリです。推測で進めてもらうより、メール1通で答えるほうが私たちもありがたいです。

ライセンス・サポート・返金の規約を読む

Google PlayとApp Storeのリスキンアプリに関するルール

どちらのストアも、テンプレートを名指しで禁止してはいません。リジェクトされるのは、ストアにすでにあるものに何も加えないアプリです。

Google Play:重複するコンテンツ

Google Playのスパムに関するポリシーには、重複するコンテンツについての項目があります。そこでは、Google Playにすでにある他のアプリと「同じ体験を提供するだけ」のアプリは認めないと書かれています。例として挙げられているのは、独自のコンテンツや価値を加えずに他のアプリのコンテンツをコピーすること、そして1人のデベロッパーが機能、コンテンツ、ユーザー体験がよく似たアプリを複数公開することです。同じポリシーは、サイト所有者の許可なくウェブサイトをwebviewで表示することが主な目的のアプリも対象にしています。ライセンスを受けてファイルをアプリ内にパッケージしたゲームは別のケースですが、それはリンクではなく、ゲームでなければなりません。

Apple:ガイドライン4.3 スパム、および4.1と4.2

Appleのガイドライン4.3(a)は、同じアプリで複数のバンドルIDを作らないよう求め、代わりにアプリ内でバリエーションを持たせた1本のアプリを勧めています。4.3(b)は、すでに広く出回っているものと区別できないアプリは求めていないとし、そうした申請を繰り返すとApple Developer Programから除名される可能性があると警告しています。模倣アプリに関するガイドライン4.1は、「自分のアイデアを考え出してください」という短い一文で始まります。ガイドライン4.2は、ウェブサイトを再パッケージしただけのものを超える機能、コンテンツ、インターフェイスを求めています。

2つのストアのルールを合わせて読むと、問われているのはひとつです。プレイヤーがあなたのアプリを同じテンプレートの他のコピーと並べてインストールしたとき、1分遊んで違いがわかるか。答えがボタンの色だけなら、問題が起きると考えてください。

アートだけで終わらないリスキンのチェックリスト

私たちが自社のテンプレートを新しいアプリとして公開するなら、次のような変更をします。すべてやる必要はありません。見た目だけでなく、遊んだ感触が変わるところまで手を入れれば十分です。

ルールとモード

  • プレイヤーが体感する基本の数値を変える:制限時間、スピード、盤面の大きさ、スコア、ライフや手数。
  • モードを追加する、または削る。デイリーチャレンジ、タイムアタック、ゲームオーバーのないのんびりモードなどで、1回のプレイの手触りが変わります。
  • 勝利条件を変えるか、レベルごとに目標スコアや手数制限などの目標を加える。

レベルとコンテンツ

  • テンプレートが許す範囲で、レベルを自作する。たとえばRicopopでは50のレベルがsrc/levels.jsのテキストマップになっていて、付属のツールnode tools/validate.mjsが、編集後も各レベルをクリアできるかをチェックします。
  • 対象に合わせて難易度カーブを組み直す:子ども、通勤中のプレイヤー、シニア層など。
  • 単語リスト、パズルセット、問題を、あなたの市場向けに書いたコンテンツに入れ替える。

Ricopopを見る:テキストマップで書き換えられる50レベル

テーマとストーリー

  • 配色だけでなく、ゲームの意味が変わるテーマを選ぶ:ビリヤード場がビーチバーに、採掘ゲームが宇宙のサルベージ作業に。
  • ゲーム名、モード、パワーアップ、実績など、プレイヤーが目にする名前をすべて付け直す。
  • キャラクター、背景、アイコン、エフェクトを描き直し、どのスクリーンショットもテンプレートのデモと一致しないようにする。

インターフェイス

  • メニュー、リザルト画面、設定画面は、色だけでなくデザインごと作り直す。レイアウトは審査担当者とプレイヤーが最初に目にする部分です。
  • 小さなスマートフォンで全画面を確認し、縦横両方に対応するなら両方の向きでも確認する。
  • ポータルへの戻りリンクなど、ウェブサイトでしか意味のない要素を取り除く。

言語

  • 市場に合った言語を選び、ネイティブスピーカーにチェックしてもらう。
  • UIテキストが入っているファイルを探す。Gridsparkではsrc/locales.jsで、ルールの定数とカラーパレットはsrc/config.jsにあります。
  • ストアの掲載情報も翻訳し、翻訳後のゲーム画面のスクリーンショットを使う。

収益化

  • 私たちのエディションには、広告アカウントも広告SDKの組み込みも含まれていません。広告の配置、頻度、ネットワークはあなたが決めることで、それ自体がアプリの違いにもなります。
  • 広告は自然な区切りに置き、プレイの途中には絶対に入れない。
  • 有料アプリやアプリ内課金を考えているなら、前述のとおり、先にライセンスについてご相談ください。

ストアの掲載情報も審査の一部

良いゲームでも、掲載情報がありきたりだとスパムに見えることがあります。審査担当者もプレイヤーも、何かを開く前に名前、スクリーンショット、説明文を読みます。

  • スクリーンショット:Appleのガイドライン2.3.3では、タイトルアートやスプラッシュ画面だけでなく、使用中のアプリを見せるよう求めています。Googleのストア掲載情報のヘルプは、ゲームならゲーム内の体験を見せることを推奨しています。撮るのはリスキン後の自分のゲームで、テンプレートのデモは使わないでください。
  • 名前:独自の、あなた自身のもの。他社の商標は比較の文脈でのみ使い、アプリ名には入れない。
  • 説明文:プレイヤーが何をするのか、あなたのバージョンは何が違うのかを書く。アプリにないモード、レベル、賞品を約束しない。
  • プライバシー:どちらのストアも、プライバシーポリシーのURLと、アプリおよびSDKが収集するデータの申告を求めます。自分のコードがデータを集めなくても、広告SDKは集めます。

リスキンに耐えるゲームテンプレートを選ぶ

テンプレートによって変更のしやすさは違い、それを知るなら購入前のほうが安く済みます。確認したいのは、読みやすいソースコード、ゲームロジックと分かれた設定、そしてどこに何があるかを書いたマニュアルです。

  • 読みやすいソースコード。私たちのエディションは、整形されたプレーンなファイルでソースコードを提供しています。Velvet Poolのマニュアルには、ロゴ、ラシャとキューのスタイル、コンピューター対戦相手、物理演算の場所が書かれています。
  • コンテンツはハードコードではなくデータに。レベルマップ、単語リスト、テキストファイルは、リスキンでいちばん手を入れやすい部分です。
  • テスト。一部のテンプレートには自動テストが付いていて、変更でルールが壊れたときに教えてくれます。
  • 言語。Velvet Pool、Ricopop、Gridsparkは、それぞれ14のUI言語に対応しています。

正直に書いておく制約がひとつあります。私たちのテンプレートのエディションはブラウザゲームです。どのエディションのページにも、ネイティブアプリのビルドは含まれないと明記しています。ゲームをアプリとしてラップする作業は、ご自身で行うか、私たちに依頼してください。

テンプレート一覧と各エディションの内容を見る

自分でやるには変更が大きすぎるとき

サポートの対象は、私たちが提供したファイルのインストールと使い方についての質問、そして再現できる不具合の修正です。カスタマイズは含まれません。新しいモード、新しいレベルセット、別のインターフェイス、SDKの組み込み、Google PlayとApp Store向けのパッケージングは、カスタム開発になります。

カスタム開発はお見積もりで承ります。テンプレート、変更したい内容、公開予定の場所をお送りいただければ、作業を始める前に範囲、価格、スケジュールをお返事します。カスタム開発の価格表は公開していません。

カスタム変更の見積もりを依頼する

よくある質問

テンプレートとして購入したゲームをリスキンしても合法ですか?

ライセンスが認めていれば合法です。私たちのライセンスでは、1ライセンスにつき1つの最終製品について、コード、アート、オーディオを変更し、自分のブランドを付けることができます。テンプレートやそのコードを単体で再販することはできません。

リスキンしたアプリはGoogle PlayやAppleにリジェクトされますか?

ストアにすでにあるアプリと同じ体験しか提供しないなら、リジェクトされる可能性があります。Googleの重複するコンテンツに関するポリシーも、Appleのガイドライン4.3も、そこを対象にしています。ルール、レベル、テーマ、インターフェイスを変えることで、アプリに独自性が生まれます。

同じテンプレートから複数のリスキンを公開できますか?

それぞれに私たちのライセンスが1つずつ必要です。Appleも、ほぼ同じアプリを多数出すより、バリエーションを内包した1本のアプリを勧めています。Googleは、1人のデベロッパーによる類似アプリを重複するコンテンツの例に挙げています。

アプリを有料で販売したり、アプリ内課金を入れたりできますか?

私たちの規約では、プレイヤーには最終製品を無料または広告付きで提供できるとしています。有料アプリやアプリ内課金をお考えなら、作り始める前にご連絡ください。個別にお答えします。

テンプレートにAndroidやiOSのビルドは含まれますか?

含まれません。私たちのエディションは、そのままホスティングできるブラウザゲームです。Capacitorなどのラッパーでアプリにパッケージする作業は、ご自身で行うか、カスタム開発としてお見積もりします。